ツボとは専門用語で「経穴」といい、体中を走っている経絡上にあるのじゃ。まあ言ってみれば経絡が線路でツボは駅といったところじゃな。ただこの線路は何処までも続いてはおらぬ。経絡は体中の臓腑と体の表面を結んでおって、その経絡上にあるツボは体に異常があると、さまざまな変調を教えてくれるのじゃ。その場所を刺激することによって、体への働きかけを行い、正常な動作に戻すこともできるというわけじゃ。
ちなみに人間の体には無数の経絡があるといわれておるのじゃが、特に重要なのは14あり、十二経脈(肺経、大腸経、胃経、脾経、心経、小腸経、膀胱経、腎経、心包経、三焦経、胆経、肝経)と奇経八脈の任脈と督脈である。つまり、14路線じゃの。ここに点在するツボを経穴といい、そこから少し外れた箇所にあるが、治療効果の高いものを奇穴というのじゃ。これら全部のツボをあわせると365もあるのじゃよ。もっと多いかも知れないのじゃ。
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